季節の変わり目に起こる「めまい」について

― 自律神経の乱れと東洋医学的な考え方 ―

季節の変わり目になると、「ふらふらする」「立ち上がるとクラッとする」「頭が重い」といっためまい症状を訴える方が増えます。
これは、単なる疲れや寝不足ではなく、自律神経の乱れや気候の変化による体内バランスの崩れが関係していることが多いです。


🌀 なぜ季節の変わり目にめまいが起こるのか

① 自律神経のバランスが乱れる

寒暖差や気圧変化、湿度の変動などによって、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズにいかなくなります。
その結果、血管の収縮や拡張が不安定となり、脳への血流が一時的に低下。これが「ふらつき」や「浮遊感」として現れます。

② 内耳(平衡感覚をつかさどる部分)の血流不良

めまいの多くは、耳の奥にある「内耳」が関係します。
気圧変化やストレスで内耳の血流が悪くなると、平衡感覚を保つ働きが乱れ、回転性のめまいや耳の違和感が出ることもあります。
特に「メニエール病」なども、季節の変わり目に増える傾向があります。


🌿 東洋医学的な考え方

東洋医学では、めまいを**「気・血・水の巡りが乱れた状態」**と捉えます。
季節の変化によって、外から入る邪気(外邪)が体のバランスを崩すと考えられています。

原因説明主な症状
風邪(ふうじゃ)気候の変化や風の影響で体表が乱れる頭重感、ふらつき、首肩のこり
湿邪(しつじゃ)湿度が高く体内に余分な水分が滞るむくみ、だるさ、頭のモヤモヤ感
気滞(きたい)ストレスや疲労で気の流れが滞る胸のつかえ、イライラ、めまい

また、五臓の中でも「」の状態が悪いと自律神経の乱れが起きてめまいを起こしやすいとされています。


💆‍♀️ 当院でのケア

当院では、首肩周囲の筋緊張をゆるめて内耳や脳への血流を改善し、自律神経のバランスを整える施術を行っています。
また、体質に合わせて鍼灸を組み合わせることで、「気・血・水」の巡りを整え、再発を防ぐサポートも可能です。


🏡 自宅でできるセルフケア

🔸 1. 首を温める

首の後ろをドライヤーや蒸しタオルで温めることで、**風池(ふうち)**というツボを刺激し、自律神経を整える効果が期待できます。

風池の位置はこちら

🔸 2. 規則正しい生活

朝は太陽の光を浴びて体内時計をリセット。
冷たい飲み物を控え、温かい食事を心がけましょう。

🔸 3. 深呼吸・軽い運動

呼吸を整えるだけでも副交感神経が優位になり、体のバランスが安定します。
軽いウォーキングやストレッチもおすすめです。

🔸 4. ツボを押す

気持ちいい程度の圧でじんわりと押しながら、ゆっくり呼吸するのがおすすめです。

太衝(たいしょう):足の甲。肝のツボでストレスや気滞の改善に有効。自律神経を整える。

太衝の位置はこちら

足の親指と人差し指の骨の間で、足首側へたどっていくと止まるくぼみにあるツボ

内関(ないかん):手首の内側。めまい・吐き気に有効、万能のツボとしても有名

内関の位置はこちら

手首の内側、手首のシワから指を横に3本分肘側に進んだ、2本の腱の間にあるツボ


💡 まとめ

季節の変わり目のめまいは、「体が環境の変化に追いつけていないサイン」
放っておくと頭痛や倦怠感、不眠などにもつながることがあります。
早めに体を整えて、季節の変化を快適に過ごしましょう。


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